【読書】螺鈿迷宮
読んだ本の感想を書くコーナーです。
ここに書く時間は無かったけど、面白かった本も何冊かありました。
たとえば、品川ヒロシの「ドロップ」など。
時間があれば読んでみてください。
今回紹介する本はこの本です。
「螺鈿迷宮」海堂尊(角川文庫)
螺鈿は「らでん」と読みます。
薄学な私は知らなかったのですが、石や貝殻などを埋め込んで細工することを螺鈿細工と言うみたいですね。
海堂尊氏は、いわずと知れた「チーム・バチスタの栄光」の著者です。
以前、バチスタの続編の「ナイチンゲールの沈黙」の感想も書きましたが、この「螺鈿迷宮」は番外編的なものです。
チーム・バチスタは、東城大学附属病院の田口と、厚生労働省の白鳥が主人公となっていて、シリーズでナイチンゲールのあと「ジェネラルルージュの凱旋」と「イノセントゲリラの祝祭」が出ています。
一応、通して読みました。
今回、紹介する「螺鈿迷宮」は厚労省の白鳥は出てきますが、主人公は天馬大吉という落第続きの医大生です。
主人公こそ違いますが、チーム・バチスタシリーズを読んでいるとところどころで出てくる桜宮病院や、その他の登場人物が数多く出てきます。
あらすじは、東城大学医学部の落第生・天馬大吉が幼馴染の新聞記者・別宮葉子の策略にハメられ、怪しい噂の絶えない桜宮病院に潜入捜査をする破目に。
ボランティアスタッフとして潜入したにも関わらずある事故から入院することに。
入院している天馬の周りで次々に死んでいく患者。
そして、桜宮病院の過去、桜宮家の秘密などが明らかになっていく。
出版された順番でいうと、チーム・バチスタ→ナイチンゲール→螺鈿迷宮という感じです。
しかし、時系列はそのあとに出版されるジェネラルルージュよりもあとの話です。
読んだ順番が良かったのか悪かったのか、別宮葉子や、姫宮などおなじみのキャラクターがここで活躍してたのかと、とても理解しやすかったです。
なぜジェネラルルージュやイノセントゲリラなどを書かずに、螺鈿迷宮を書くかというと、こっちの方が私は圧倒的に面白かったからです。
正直、ジェネラルルージュやイノセントゲリラはミステリー要素はまったくありません。
面白いのですが、理解するのが大変な話でした。
その点、螺鈿迷宮はすごく分かりやすかったです。
謎解き要素もふんだんにありますし、伏線を次々と回収していく様は、とてもスッキリします。
海堂氏はこちらを2作目として出版したかったみたいですが、チーム・バチスタがヒットしたので、田口・白鳥コンビで2作目を出してほしいとの出版社の要望により、すでに完成していた螺鈿迷宮は、ナイチンゲールの出版を待っての出版となりました。
新人に多い「例え過ぎ」や、「行動理由の不足」などが目につきましたが、それを差し引いても面白いですね。
チーム・バチスタシリーズでは敵なしの白鳥が、本作ではタジタジになる場面もあり、ほんの少しだけ登場する田口が読者をほっとさせる場面など、海堂作品のファンならこれは外せない本だと思います。
by ことぶき米穀 店長

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お正月飾りや、お歳暮に! 手作りミニ俵
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たとえば、品川ヒロシの「ドロップ」など。
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螺鈿は「らでん」と読みます。
薄学な私は知らなかったのですが、石や貝殻などを埋め込んで細工することを螺鈿細工と言うみたいですね。
海堂尊氏は、いわずと知れた「チーム・バチスタの栄光」の著者です。
以前、バチスタの続編の「ナイチンゲールの沈黙」の感想も書きましたが、この「螺鈿迷宮」は番外編的なものです。
チーム・バチスタは、東城大学附属病院の田口と、厚生労働省の白鳥が主人公となっていて、シリーズでナイチンゲールのあと「ジェネラルルージュの凱旋」と「イノセントゲリラの祝祭」が出ています。
一応、通して読みました。
今回、紹介する「螺鈿迷宮」は厚労省の白鳥は出てきますが、主人公は天馬大吉という落第続きの医大生です。
主人公こそ違いますが、チーム・バチスタシリーズを読んでいるとところどころで出てくる桜宮病院や、その他の登場人物が数多く出てきます。
あらすじは、東城大学医学部の落第生・天馬大吉が幼馴染の新聞記者・別宮葉子の策略にハメられ、怪しい噂の絶えない桜宮病院に潜入捜査をする破目に。
ボランティアスタッフとして潜入したにも関わらずある事故から入院することに。
入院している天馬の周りで次々に死んでいく患者。
そして、桜宮病院の過去、桜宮家の秘密などが明らかになっていく。
出版された順番でいうと、チーム・バチスタ→ナイチンゲール→螺鈿迷宮という感じです。
しかし、時系列はそのあとに出版されるジェネラルルージュよりもあとの話です。
読んだ順番が良かったのか悪かったのか、別宮葉子や、姫宮などおなじみのキャラクターがここで活躍してたのかと、とても理解しやすかったです。
なぜジェネラルルージュやイノセントゲリラなどを書かずに、螺鈿迷宮を書くかというと、こっちの方が私は圧倒的に面白かったからです。
正直、ジェネラルルージュやイノセントゲリラはミステリー要素はまったくありません。
面白いのですが、理解するのが大変な話でした。
その点、螺鈿迷宮はすごく分かりやすかったです。
謎解き要素もふんだんにありますし、伏線を次々と回収していく様は、とてもスッキリします。
海堂氏はこちらを2作目として出版したかったみたいですが、チーム・バチスタがヒットしたので、田口・白鳥コンビで2作目を出してほしいとの出版社の要望により、すでに完成していた螺鈿迷宮は、ナイチンゲールの出版を待っての出版となりました。
新人に多い「例え過ぎ」や、「行動理由の不足」などが目につきましたが、それを差し引いても面白いですね。
チーム・バチスタシリーズでは敵なしの白鳥が、本作ではタジタジになる場面もあり、ほんの少しだけ登場する田口が読者をほっとさせる場面など、海堂作品のファンならこれは外せない本だと思います。
by ことぶき米穀 店長


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