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米サイドストーリー

「ベイサイドストーリー」と読みます。枚方市の米屋「ことぶき米穀」の店長が、米屋の日常などを書きます。古い記事の場合、お米の価格が変わっている可能性があります。最新の価格は、ホームページでご確認ください。

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【こめ知識】平成24年産米の高騰

以前、長々と「平成23年産米の高騰」という記事を連載しました。
かなり寄り道しながら、米の異様な値上がりの仕方について詳しく書いたつもりです。

そして、今は平成24年産米がほぼ出そろいました。
どうなったかというと、さらに上がりました。

もう長々と連載するのはしんどいし、読みたくもないでしょうから、今回は1回でまとめます。
まとまりますでしょうか。
こんなこと書いてるから長くなるんです。

なぜ書く気になったかというと、ブログにあるコメントが付きました。
しかし、いっぱんに表示されず、連絡先も書いていない書き込み。
お応えしようにも、一般に公開されていないコメントに返事するのもおかしいし、非表示にしたら私にしか見えません。
というわけで、ブログで書いちゃおうと。

東北の方の書き込みですが、書かれていた内容は、ようやくすると、東北の米が高いと。
東北は人気がないはずなのに、高いのは、東北でしか売れなくなったので、東北で高くさばこうとしているのではないか。
先物取引の影響はないのか。

という内容でした。
噛み砕いて書いたら、原文より長くなっちゃいましたが。。

お答えしましょう。(やっと本題)
高いのは東北だけではありません。
ほぼ全ての産地で値上がりしています。
上がり幅に差はありますが、東北は上がり幅だけで見ると、大きい方です。

なぜ上がったのかを詳しく書くとしんどいので、1行目のリンクから飛んで見てください。
すごく簡単に書くと、原発事故と、震災の影響で、米の産地の人気に隔たりが出てしまったためです。
最初は、原発事故が起こる前の米に人気が。
次に、福島原発から少しでも離れた場所に人気が。
そして、品薄感が出てきて、抱え込み。

原発事故以来、2回収穫期を越えました。
お米は十分に収穫されています。
日本人が食べきれないほど収穫できています。

なのに、まだ品薄感があります。

一つの原因は、農家が農協に米を出さなくなったから。
農協は対策として、農家からの買い上げ金額を値上げして、農協に出してもらおうとしました。
農協以外の業者も、当然値上げして、お米を仕入れようとします。
こうして、相場が一気に上がりました。
これが今年の新米、平成24年産米高騰の原因の一つです。

結果として、農協にたくさんお米が集まるようになったはずもなく。

誰かが損をして、誰かが得をするのが経済の原理ですが、損をしているのは値上がり分をそのまま上乗せできない我々小売業、そしてなにより消費者です。
お米がいっぱいあるのに高騰するんですから。

そして、東北米がなぜ上がっているのか。
23年産は確かに人気が薄く、価格も安かったです。
しかし、全体的に品薄感があった昨年(今年の夏まで)は、安い価格に人気が集まったというところです。
農協系統の米を仕入れている業者は、競って産地に問合せて泣きついてでも、米を売ってくれと言ったとか。

つまり、23年産の東北米は、価格は安かったけど、結果としてそれが人気の原因となり、難なく売り切れたということです。
そして、24年産、日本全国の農協が農家からの買い上げ金を値上げするという情報が出回り、米の相場が上がると言う見込みが強くなり、昨年難なく売れた東北は強気な値上げを行ったのです。

しかし、強気な値上げといっても、忘れてはいけないのは、23年産は安かったという事実。
元が安かったので、値上げしたとしても、他の産地よりもまだ安い場合もある(多い)です。

東北の方は、すごく高くなったと思うかもしれませんが、全国的にみると、西日本の方がもっと高いんです。

あと、先物取引について、私はめちゃめちゃ詳しいわけではありませんが、それでも書くと長くなるので、結論だけ書きます。
先物取引は、米相場を左右するほどの影響は今のところないです。

かなり端折って書いたのに、こんなに長くなってしまった。。
とりあえず、高騰についてはこんなとこにします。
ご質問などありましたら、コメントに書かれるか、フォームからメールを出してください。

  by ことぶき米穀 店長

コシヒカリの約1.5倍の大きさ!日本一のお米「龍の瞳」

| こめ知識 | 17:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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