米サイドストーリー

「ベイサイドストーリー」と読みます。枚方市の米屋「ことぶき米穀」の店長が、米屋の日常などを書きます。古い記事の場合、お米の価格が変わっている可能性があります。最新の価格は、ホームページでご確認ください。

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【読書】君の名残を

読んで面白かった本の紹介をするコーナーです。
基本的に古本屋さんで買うので、最新の本の紹介ではありません。

前にここで紹介した、「四日間の奇蹟」と同じ著者の本です。

 「君の名残を」浅倉 卓弥 (宝島社)

(あらすじ)
友恵と、幼なじみの武蔵、そして親友の弟志郎は、神社の木の下で雷に打たれ、姿を消した。
目覚めた先は800年前の日本…そこで3人はそれぞれ別々の場所で運命の人と出会い、戦乱の中へ巻き込まれていく。

とにかく長いです。
少しの歴史の知識があれば、退屈することなく、すんなり読めますが、とにかく長いです。
それぞれが歴史に大きくかかわる人物になるという設定が、かなり奇抜で、序盤から惹きこまれます。
平家物語をなぞって物語が進行するので、先はわかるのですが、そこに至る経緯が工夫をこらしており、また、著者の独自の想像をプラスされ、新しい感覚の話になっています。


ここからは壮大なネタバレを含みますので、未読の方は読まないことをおすすめします。





友恵が巴御前だということは序盤に予想できたのですが、武蔵はてっきり宮本武蔵だと思ってしまい、時代が違う話をどうすり合わせるんだろうと思っていました。
まさか武蔵坊とは。(気づかなかった自分が恥ずかしい)

全体的に面白かったのですが、とにかく長いことがネックです。
平家側の話はいらないと思いますね。それだけで、かなり話がすっきりします。
安徳天皇が女だったというエピソードは物語とそれほど大きく関わっていないので、それも必要なのかと疑問です。

あとは、天狗だとか覚明だとかなんたらいうスピリチュアルな人物は、私はあまり好きではありません。
ファンタジーな部分はなるべく少ない方がいいと思うので、タイムスリップしたのであれば、そんな説明のつかない人物は必要ないのではないかと。

辛口なことばかり書いていますが、面白かったからこそ書いているということです。

友恵と武蔵が現代の剣道を平安末期に持ち込むと、当時の誰も勝てないくらいの剣豪になるという視点はとても好きです。
ただ、四朗が持ち込んだ現代の歴史の知識を、過去であまり活かせているように思えませんでした。
できれば、もっと頼朝を誘導するような場面があったほうがよかったのでは。

終わり方は、悲しい結末になるんだろうとは思っていましたが、やはり友恵は殺されずに終わりましたね。

とにかく、設定などはとても面白かったので、この設定で、マンガやドラマなどを作ってみてはどうかと思います。

  by ことぶき米穀 店長

低たんぱく米 石川県産「春陽」 玄米1kg 580円。

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