【逆説のお米選び】玄米
情報番組などで特集されるたびにブームになり、全国の米屋で少しだけ賑わいを見せます。
最近は、少しずつ定着して、ずっと玄米食を続けておられる方も増えてきました。
増えてきたとはいえ、やはり食べにくいというのが理由か、玄米食は続かない人が多いです。
まず、「玄米」とは何か。
よく、飛び込みのお客様で、「玄米を精米してほしい」と言われ、中を見ると「モミ」だったりします。
簡単に説明しますと、田んぼで稲穂が実り、収穫した直後のものを「モミ(籾)」と言います。
「モミ」は殻が付いているので、それを脱穀したものを「玄米」と言います。
「玄米」は胚芽(白米が欠けている部分についているやつと、ヌカ層(茶色の部分)を削り取ると、白米になります。
「お米は白米で食べると、栄養はほとんど無くなり、カスになる。だから、カスのことを「粕」と書く。」
とよく言われております。
確かに、玄米は栄養素が多く含まれており、白米になると、かなり削られます。
ただ、玄米食となると、それは一概に言えなくなります。
正確に言うと、そうではないという説があります。
何年か前に、玄米食についてかなり調べました。
調べれば調べるほど、学者や専門家が言っていることがバラバラで、経験者の体験談もそれぞれ。
どれが本当かわからなくなりました。
今回は、主要な説を取り上げて紹介します。
『玄米食のメリット』
・栄養素が白米に比べ、数倍あり、健康食として良い。
・消化収集率が低く、ダイエットに向いている。
・ガン予防、ガン治療にも効果が期待できる。
『玄米食のデメリット』
・フィチン酸という成分が、ミネラルの吸収を阻害する。
・貧血などを引き起こす。
・妊娠中や、幼い子供には不適。
・残留農薬
もう一度言いますが、これらはそれぞれの説を抜き取って紹介しています。
どれも、絶対に正しいというものではありません。
まず、フィチン酸というもの。
これは、栄養素の高い玄米の栄養部分を吸収阻害するため、結局吸収できないと言われています。
ダイエットになるのもこのせいだと。
あと、残留農薬については、玄米を100とすると、精米で80は取り去られ、洗米でほぞゼロになると言われています。
ただ、これは玄米を100とするから怖いような気がしますが、日本で許可されている農薬はほとんど安全なものばかりで、脱穀した時点でずいぶん農薬は落ちています。
野菜などのほうがよっぽど農薬が直にかかっていますよ。
ただ、それでも、農薬はできるだけ体に入れたくはないもの。
だから、なるべく玄米食は、減農薬か無農薬のものにしましょう。
玄米食について書きましたが、説もいろいろあれば、結果もいろいろあります。
玄米食で健康になったという話も多くありますし、玄米食で健康を損ねたという話も多いです。
結論としては、万人に同じ効果が出るものではなく、続けて苦にならない、健康を損ねない人には、良いものなんじゃないかと思います。
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by ことぶき米穀 店長
| こめ知識 | 23:34 | comments:16 | trackbacks:0 | TOP↑
玄米
玄米が癌によいというのをちょろっと聞いたことがあります。
なんとなくカラダに良いイメージがあったのですけど、
やはりよく調べないといけないですね。
良い面もあればその反対の面もあるかもです。
よいお話をありがとうございます。
| rpath | 2009/04/27 12:25 | URL | ≫ EDIT